日本での就職先は大都市だけじゃない⁉︎地方都市人気上昇中のワケ

今年、韓国における旧正月中の海外渡航先は日本が1位となり、日本各地に韓国人観光客が訪れました。さらにKOREA WAVEの取材によると日本国内で最近人気の旅行先は、大都市ではなく、地方都市を訪れる傾向が強まっているとのこと。韓国人にとって、最近の日本旅行のトレンドは「ゆっくり楽しむこと」のようです。今回の記事では、韓国人が感じる日本の地方の魅力と地方移住の可能性についてご紹介します。

地方旅行者の増加ー札幌や佐賀、富山などが上位10位以内にランクイン!

ハナツアー日本旅行パッケージ/上から下呂/名古屋/高山、大阪/京都/神戸、アルプス/富山/名古屋(出典:ハナツアー>海外旅行パッケージ>日本)

韓国の大手総合旅行会社ハナツアーが日本行き航空券予約動向をもとに上位30都市を分析した結果を今年の2月に発表しました。それによると、大阪や福岡といった従来から人気のあった都市以外にも札幌や佐賀、富山などが上位10位以内にランキングされたとのことです。他にも広島や大分、小松が上位30位以内に入っているそうです。近年、航空会社の新規路線の就航や日本渡航のリピーター増加に伴い、今まで行ったことのない日本の都市を訪れる韓国人観光客が急増しているとのことでした。

地方都市の魅力ー利便性、食事の特徴、人混みが少ないなど

日本の地方都市への旅行者が増加しているようですが、韓国人が感じる地方都市の魅力とは一体何なのでしょうか?まずは、旅行リサーチ専門機関のコンシューマーインサイトが2022年から2023年に日本へ旅行した韓国人を対象に、総合満足度と旅行コンテンツ魅力度、旅行インフラ快適度を比較した調査を見ていきます。

札幌

総合満足度1位の地域は札幌でした。札幌は、旅行インフラ快適度部門で1位、旅行コンテンツ魅力度部門で2位と評価されたことが、最も満足度が高かったことの要因のようです。

都会とは違ったのどかさを感じることができつつも、交通インフラや観光名所が多くあることが札幌の地名度や人気度を上げることに繋がったようです。また、食べ物やレジャーといった季節ごとのイベントがあることにより、札幌(新千歳空港)を経由して、他の道内の地域を巡る観光客も多く、リピーターを生み出している理由とも考えられます。

高松&鹿児島

この2県は番外編となりますが、高松、鹿児島の2県の総合満足度は札幌よりもポイントが高かったそうです。高松は、韓国人にもうどんが名物と知られていますが、夕陽スポットや水族館で混雑を気にせず映えた写真を撮れるという点でも魅力があるようです。また、鹿児島は黒牛やゴルフが目的の通な韓国人が多く旅行に来ているようです。

佐賀

佐賀県内でゴルフ場とホテルを経営する韓国企業サイカンホールディングスは、九州エリアに着眼し、さらなる事業拡大を検討中とのことです。金正律会長によると、九州は韓国の仁川空港から空路で1時間余りで到着し、暖かい気候、温泉、食、お茶、焼き物など魅力の多い地域がたくさんあることに加え、質の高いゴルフ場が揃っている点が魅力とのことです。

韓国では、趣味として多くの人がゴルフを楽しんでいますが、韓国でのプレー費が高騰しているため、佐賀はゴルフと観光をお得に楽しめる最高のエリアであるようです。

松山

愛媛県が運営する韓国人向けのInstagram(出典:에히메현)
韓国人専用無料シャトルバス運用時間表(出典:愛媛県公式NAVERブログ)

日本の地方都市に関心の高い20、30代の韓国の女性をターゲットに、空港から市中心部まで近いことや市街地がコンパクトで観光・買い物がしやすいことをSNSなどでPRを行っているようです。韓国人旅行客限定の送迎サービスや割引券配布を行い、韓国の若者だけでなく、ファミリー旅行向けなど幅広い層にアピールしているようです。また、韓国人観光客の増加だけでなく、韓国や韓国の仁川空港を利用した日本人のアウトバウンド増加や仁川乗り継ぎでビジネスや外国人技能実習生の増加に期待しているそうです。

地方都市の日韓交流の取り組み

地方都市の人気・注目度が上昇した背景とは何だったのでしょうか。韓国人を惹きつけるために行われている活動を地域ごとに見てみましょう。

富山

富山では、ソウル直行便はコロナ禍に運休して以来、春や秋のチャーター便のみに留まってしまっておりましたが、定期便復活に向けてさらなる認知度向上を狙い、韓国人インフルエンサーを招待したそうです。招待したインフルエンサーのフォロワーの多くは韓国の20代から30代の女性で、投稿には大都市ではない日本の「地方都市」への旅に憧れる若い女性たちの書き込みも多いとのことです。

高松

高松では、高松-ソウルの増便を受け、韓国の航空会社ジンエアーが国際理解講座を開催しました。ソウル以外の地域にも魅力的な観光地があることや、それぞれの地域の特徴やグルメ、旅行中に使いやすい韓国語などを紹介したそうです。韓国へ関心が高く、好感を持っている日本人が多い都市であれば、韓国人求職者も安心して在住できるのではないでしょうか。

広島

広島では、韓国人観光客増加に備え、ホテルや商業施設で韓国人スタッフの雇用を増やしているようです。また、事業者向けに韓国・台湾のインバウンドセミナーが開かれ、韓国市場のトレンドや誘客のポイントの紹介、日本政府観光局との交流会が今年2月末に行われたそうです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。韓国人の若者を中心に、日本の地方都市への関心が高まっているようです。観光化された大都市は人口やアクセスの面から依然として人気はありますが、大都市ではないのんびりとした余裕のある地方都市にも魅了される韓国人が増えたようです。また、コロナで一時期定期便が減ってしまった地方空港でも、最近では便数が増えたり毎日運行となっている空港もあり、日韓の行き来も改善された地域が多いかと思います。その土地ならではの特徴や親韓への取り組み、韓国からのアクセス改善など、旅行だけでなく、生活の面でも韓国人人材にとって魅力的と捉えられる地域は多くなってきているのではないでしょうか。

参考文献:

gooニュース:韓国で旧正月連休の海外旅行需要が急増、人気1位の国は?=韓国ネット「内需回復は無理そう」

KOREA WAVE:訪日韓国人、また記録更新「日本旅行人気」の理由は…「ゆっくり楽しむこと」

ソーシャルニュース:「日本旅行都市ランキング」3位千歳、2位福岡、1位はまさに…

毎日経済:コンシューマーインサイト、日本地域別訪問パターン比較 韓国人が多い大阪、満足度は最下位圏 高松など隠れた旅先の満足度が高い

Yahoo!ニュース:正月も大賑わい!なぜ?いま北海道に韓国人観光客爆増のワケ “SNSの威力”想像以上…かも

かがわ経済ニュース:【インバウンド滞在数 増加率ランキング】市区町村全国3位に香川県宇多津町がランクイン!〜訪日外国人旅行者が訪れる今夏の人気上昇エリアを分析。

MBC南日本放送:「黒牛が食べたい」鹿児島~ソウルの定期路線が週3→5に増便 韓国からの観光客が続々

Yahoo!ニュース:「最高のエリア」佐賀でゴルフ場4カ所経営 韓国・サイカンHD金正律会長、SBG孫正義会長との出会いが縁 九州の観光事業に追加投資も検討

朝日新聞:松山空港のソウル便が週5往復から毎日1往復に増便へ 10月末から

愛媛県:松山空港国際線に関する記者発表の要旨について

KSB瀬戸内海ニュース:高松ソウル線の増便を受け韓国の国際交流員が高松市で観光地や言語などを紹介

FNNプライムオンライン:韓国人インフルエンサー2人を富山県が招待 富山市ガラス美術館を紹介「どこにいても自撮りしやすい空間」

中国新聞:広島空港ソウル線就航1年、韓国人観光客増加 広島市内のホテル・商業施設が受け入れ態勢拡充

三原市:湾・韓国市場インバウンドセミナーを開催します!