大学人気学科紹介③::Kファッション人材の宝庫?服飾・デザイン学科とは

Kファッションは、今や世界のトレンドを牽引する存在として注目を集めています。その躍進を支える原動力の一つが、韓国の大学における独自の服飾・デザイン教育です。

本記事では、韓国の大学の人気学科シリーズとして引き続き、韓国の大学の服飾・デザイン学科を特集します。当学科ではファッション人材をどう育てているのでしょうか?人材育成の現状を詳しくご紹介します。

新しいジャンルとして確立するKファッション

出典:ZOZO、韓国のファッション大手「MUSINSA」と戦略的提携へ 韓国ブランドの日本進出を支援(日本ネット経済新聞) – Yahoo!ニュース

韓国のK-POPが世界的な成功を収める中、「Kファッション(韓国ファッション)」もその影響を受けて注目を集めています。今では日本や海外で広く認知され、独自のジャンルとして確固たる地位を築きつつあります。

近年日本では、韓国のファッションブランドを集めたポップアップストアが東京や大阪で相次いで開催され、注目を浴びています。また、韓国大手ファッションプラットフォーム「MUSINSA(ムシンサ)」がZOZOTOWNと提携するなど、韓国ファッションの勢いは留まるところを知りません。さらに、韓国のとある新聞社の調査によると、近年多くのKファッションブランドが海外進出を加速させ、その成長規模は上場に至る企業が現れるほど拡大しています。Kファッションが支持される理由には、トレンドを素早く取り入れる能力や、プチプラとハイエンドの間を狙った「デザイナーズブランド」の魅力があります。この需要の高まりは、今後も続くと予想されます。

出典:https://www.thescoop.co.kr/news/articleView.html?idxno=304212

Kファッション人材の育成!?服飾・デザイン学科の高まる人気

韓国ブランドの輸出拡大やグローバルでの競争力強化に向け、国内の繊維・ファッション産業と行政が積極的に連携しています。その結果、ファッション業界を目指す若者の数も増加中です!大手ファッションプラットフォームの入社試験では倍率が200倍を超えることもあるなど、業界の人気がうかがえます。

韓国の服飾・デザイン学科について

韓国の服飾・デザイン学科では、衣類や織物、雑貨を研究する「衣類学」を基盤とし、自然科学、社会科学、芸術が融合した総合学問を学びます。カリキュラムは、衣服素材、服飾構成、衣服史、ファッションマーケティングなど幅広い分野に及び、最近ではコスメや美容と連携する複合型の服飾系学科も増えています。

日本の服飾・デザイン学科との違い

韓国の服飾・デザイン学科は主に4年制大学の人文系、生活科学系、芸術系などに属しています。学科では、服飾に関する専門知識だけでなく、一般教養や人文科学、社会科学なども幅広く学びます。また、大学院に進学してより専門的な研究を行う道も開かれています。一方、日本の服飾系の教育機関は専門学校が中心です。実践的な技術や知識を集中的に学ぶカリキュラムが組まれており、卒業後すぐに現場で活躍できる人材育成を目的としています。大学にも服飾系の学科はありますが、数は多くありません。

また、カリキュラムにも違いが見られます。韓国の服飾・デザイン学科では、デザイン、パターン、縫製といった技術的な科目に加えて、服飾史、ファッションビジネス、マーケティング、繊維科学、心理学など、幅広い分野を学びます。理論と実践をバランス良く学ぶことで、服飾に関する総合的な知識と教養を身につけることができるという特徴を持っています。日本ではデザイン、パターン、縫製などの実技科目が中心です。短期間で即戦力となる技術を習得することに重点が置かれています。

韓国の有名学科紹介

ここからは、韓国の代表的な服飾・デザイン学科を紹介します。

ソウル大学 生活科学学部 衣類学科

教育は審美的・科学的・経済的な衣生活知識を蓄積した確かな専門性のある人材育成、ファッション産業が求める世界的に競争力のある衣類学分野の人材輩出を目標としています。

弘益大学 美術大学 繊維美術デザイン学科

教育課程を通じ、学生の芸術的アイデンティティを目覚めさせ、繊維芸術に必要な表現技術と材料に対する知識のしっかりした基盤を作ります。また学生たちが教育修了後に繊維ファッション業界の新たな流れをキャッチして先導できる能力を育てます。

成均館大学 芸術学部 衣類学科

21世紀の社会でファッション産業の学問的・実務的な競争力を持った人材育成を目標としています。衣類学専攻はファッションの核心となる人材を育成するために5つの部門(服飾史・デザイン・素材と衣類環境。衣服構成・ファッションマーケティングと消費者心理)から成り立っているのが特徴です。

梨花女子大学 新産業融合学部 衣類産業学科

本学科では、繊維ファッション産業の分野別競争力を持ったファッションの専門家育成を目標としています。特に実務を中心としたファッション産業特化教育、産学共同研究、国内外交流などを通してグローバルな競争力を持ったファッション事業を先導する優秀な女性人材を育成します。

延世大学 生活科学学部 衣類環境学科

衣料産業を構成する様々な要素に対する諸般現象を科学的に分析する能力と、衣類産業と衣生活に関する専門知識を備えた人材の排出を通じて多様化していくファッション産業の要求に積極的に対応し、繊維、衣類産業の発展に寄与するのに力点を置いています。

服飾・デザイン学科生の進路と強み

主な就職先

服飾・デザイン学科卒業生の主な進路は、

衣類デザイナー、スタイリスト、モデルリスト、生産企画専門家、マーチャンダイザー、バイヤー、新素材開発専門家、素材企画専門家、消費者および市場分析家、e-ビジネス事業家、ファッション専門ウェブ企画者、ファッション情報企画者、ファッション広告企画者、ファッションジャーナルリスト、研究者など 多岐にわたります。韓国の服飾・デザイン学科は、理論と教養を重視した幅広い学びを提供するため、大学で培った知識や教養を活かして、企画・開発や経営、教育といった分野に進む人も多くいるようです。

人材獲得はどこで?

KORECでは、多様な業界・職種の韓国人人材とのマッチングを支援しています!ファッション業界では、国内外で展開する著名な子供服企業様などもKORECをご活用いただいています。デザイン、アパレル業界で韓国人人材をお探しの企業様は、ぜひこの機会にKORECのサービスをご利用ください。

まとめ

いかがでしたか。韓国のファッション業界は、グローバル市場でますます注目を集めており、服飾・デザイン分野の高度人材へのニーズは高まる一方です。特に、服飾・デザイン学科の卒業生は、専門知識に加え、グローバルな視点や異文化への理解、最新のトレンドを捉える感性など、グローバル市場で活躍するためのポテンシャルを十分に備えています。今後も、韓国人人材の採用動向、活躍事例、採用ノウハウなど、役立つ情報を発信してまいりますので、お見逃しなく!

参考

K-fashionを学びたい方必見! 韓国のファッション系学科まとめ🥼🇰🇷 – おうちコリア留学

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